日本共産党 清水ただし

活動報告

米国でも冤罪多発!司法取引の危険性が浮き彫りに!

[活動報告]2015/07/01 更新

7月1日、衆議院法務委員会にて参考人をお招きして、司法取引制度の導入について意見陳述と質疑が行われました。無実の人を犯罪にひっぱりこむ制度の危険があらためて浮き彫りになりました。

甲南大学法学部准教授の笹倉香奈さんは、米国では情報提供者による証言によって逮捕された人のうち、DNA鑑定などによりその後無罪となっている事例が多発していることを受けて、冤罪をうみ出さない司法改革がひとつの命題になっていると述べられ、それらの検証を十分行わないまま日本に司法取引を導入しようとしていることを批判されました。また、捜査側と被疑者との合意過程を録音・録画したり、補強証拠の義務付けなどがなされないのであれば、無実のひとを事件に巻き込む冤罪がうみ出されると述べられました。

刑事弁護士の今村核さんも、引野口事件や村木事件を例にあげ、冤罪をうみ出す闇取引を制度化すれば必ず冤罪が生まれると政府案に反対を表明され、この制度が導入されれば、弁護人は依頼者の利益を守るという「誠実義務」と、社会正義の実現という「真実義務」との葛藤に苛まれるはずだと指摘。

弁護士で関西大学客員教授の郷原信郎さんは、司法取引に警察が関与することで捜査機関の権限が拡大し、暴走する危険性について「まさしく懸念される」と答えられました。

他に、元検事で弁護士の髙井康行さん、東京大学大学院教授の川出敏裕さんも参考人として意見を述べられました。今回の参考人質疑を受けて、7月3日に再度、政府質疑に立ちます。

 

あらたな冤罪生み出す?日本版司法取引についてい質問!

[活動報告]2015/06/30 更新

自分の罪を軽くするために他人の罪を供述する。日本版司法取引制度の導入について、6月30日の法務委員会で質問しました。

犯罪に関係のない、無実の第三者が事件に引っ張り込まれるのではないのか。冤罪をうみ出す危険性について問うと、上川陽子法務大臣も否定できませんでした。

質問時間は40分間。議席を増やしていただいた国民のみなさんに感謝するとともに、与えられた質問時間を一秒たりとも無駄にせず、引き続き努力いたします。

延長しても憲法違反変わらず!戦争法案を必ず廃案に!

[活動報告]2015/06/25 更新

6月24日に国会は会期末を迎えましたが、戦争法案を成立させるために与党は95日間というこれまでで最長の会期延長を強行しました。いくら延長しようとも、戦争法案が憲法違反であることの実態は何ら変わらず、廃案を求める国民の世論と運動は急激に高まっています。

国会論戦でさらに安倍政権を追い詰め、派遣法改悪や盗聴法大改悪と合わせて、悪政を阻止するために、引き続き日本共産党国会議員団は奮闘する決意です。

取調べの可視化は全事件を対象に!法務委員会で参考人質疑!

[活動報告]2015/06/11 更新

――取調べの可視化においていちばん大事なことは、違法な取調べの防止にこそあるのだ――

これは、周防正行監督の著書「それでも僕は会議で闘う」の巻末に記されたとても印象に残るものでした。6月10日の衆議院法務委員会における参考人質疑で、周防正行監督は「いまだに密室での取調べで被疑者を反省させ更生まで促す。世界では理解されない」と日本独自の取調べの在り方を厳しく批判されました。

布川事件の冤罪被害者である桜井昌司さんは、「警察はまるで職業的冤罪製作者」と自らの体験も踏まえて告発しました。違法な取調べを根絶するためには、全事件・全過程での録音・録画、被疑者だけでなく、参考人も含めて可視化することが必要です。

警察は「可視化の対象は裁判員裁判対象事件が限度」という答弁もおこなっています。加えて盗聴法の拡大や司法取引が一括で法案となっていることなど絶対に許されません。

参考人の皆さんの意見陳述や質疑の模様は、動画で視聴できますのでぜひご覧ください。

衆議院インターネット中継

大阪市を守った!さあ次は国会だ!盗聴法の大改悪を許すな!

[活動報告]2015/05/20 更新

 

5月17日に行われた大阪市の住民投票は、まさに涙の勝利でした。出口調査で劣勢が伝えられる中での反対確定報道に、日本共産党大阪府委員会に集まった一同、抱き合って喜びを爆発させました。

大阪市をなくしたらアカンと願う、幅広い共同がかつてなく広がりました。まさか自民党と共産党が合同で街頭演説するなんて、誰が想像できたでしょう。それだけ、大阪市が危険だったということ。そして、橋下市長の政界引退宣言。ついに、暮らしと民主主義を破壊してきた維新政治にノーの審判を下すことができました。

反対と書いてくださった市民のみなさんに敬意と感謝の気持ちを贈りたいです。そして、賛成と書かれたみなさんのお気持ちもしっかり受けとめて、よりよい大阪市のまちづくりをめざします。ご支援ありがとうございました。

さて、国会活動も多忙を極めています。5月19日、刑事訴訟法の一部改正案を議題として、衆議院本会議場で質問に立ちました。この法律は、冤罪事件を根絶するために検討が始められたものの、法案では、証拠の全面開示や取り調べの可視化はほんの一部にとどまり、盗聴法の拡大やあらたな冤罪を生みだす司法取引の制度が盛り込まれているとんでもない悪法です。

未だに盗聴を認めない警察に盗聴の自由を拡大すれば、国民のプライバシーや基本的人権が根底から侵されてしまいます。断じて認められないという立場から質問しましたが、法務大臣や国家公安委員長の答弁は空疎で不誠実なものばかりでした。成立を阻止するために、ますますファイトが湧いてきました。

この日は僕自身はじめての本会議登壇でした。やはり緊張しましたが、後援会から贈っていただいた真紅のネクタイで元気よく挑みました。引き続き頑張ります。