【共産党の支持率を上げるためには】
【犯罪被害者支援の充実を】
【ご冥福お祈りします】
僕は冤罪被害者である桜井昌司さんが好きだ。「刑事訴訟法等の一部を改正する法律案」に反対する集会などでお目にかかる中で懇意となり、フェイスブックでも「友達」になり、参考人質疑でも国会へ来ていただいた。桜井さんご自身が楽天主義を自認されているだけあって、とにかく常に明るい。布川事件では連日行われる密室での糾問的な取調べによりなされた「嘘の自白」を証拠とされ、29年間も無実の罪で服役を余儀なくされたのに、だ。青春真っ盛りの時期に30年近くも自由を奪われる絶望を想像することができるだろうか。絶対に無理だ。
昨日、与党と民主・維新の修正により刑訴法改定案が採決されたことについてマスコミの取材を受けた桜井さんは、「記者さん、あんたも盗聴の対象になるんだよ」と答え、冤罪をなくすものではないと語ったそうだ。今一度、刑事司法制度改革の契機が、冤罪をなくすこと、違法な取調べを根絶することにあったことを思い起こす必要があるだろう。
そうそう、桜井さんは歌手でもあるそうだ(今日初めて知った)。自ら国賠訴訟をたたかうだけでなく、全国の冤罪被害者やその家族を支援するために東…奔西走を重ねる桜井さんは、どんな想いをこめて歌っているのだろうか。とても興味が湧いてきた。
この間、衆議院法務委員会で理事会での対応や委員会での質疑に対し、自分なりに努力してきたつもりだ。周りの協力を得ながらとはいえ、ここまで審議を重ねてきたことに対する達成感がまったくないわけではない。しかし、結果として、冤罪被害者のみなさんがこぞって反対してきた法律案の採決を許してしまったことに、悩み落ち込んでいることも事実だ。
そんな思いにかられた時にこそ、桜井さんのことを思い出したくなる。どんなに困難があろうとも、不屈に、前向きに、笑顔で頑張っている桜井さんのことを。そして、自分もさらに努力を重ね、成長していこう。そう考えた一日だった。