いよいよ6月に入りました。参院選の「開票日」は7月10日となりそうです。「投票日」は公示日の翌日から始まります。この間の選挙の傾向として、期日前の投票が増えていることを考えるとのんびりと構えていてはいられません。公示日までがとても大事です。
1日、岸辺・南正雀の支部と後援会が参院選勝利に向けたスタート集会を開催。私からは情勢報告と日本共産党の政策についてお話ししました。
選挙の大きな焦点は平和と憲法です。この間、ロシアや中国に攻められないために軍備増強が必要をとの声を聞きます。では、どこまで軍事費を増やせば安心できるのでしょうか。中国のそれを上回ればいいのでしょうか。また、その財源はどこから調達するのでしょうか。軍拡競争にはキリがありません。外交努力によって周辺諸国との安全保障を構築することこそ大事だというのが日本共産党の立場です。
日本が侵略されないために軍備増強が必要と声高に叫ぶ政治家は、日本がすでに軍事的・経済的にアメリカ合衆国という他国に従属させられているという状況に気づいているのでしょうか。日米安保条約を廃棄することこそ真の独立国になるための道筋です。
中国やロシアに侵略されないためには、アメリカの言いなりになっていた方がマシだという発想は日本共産党にはありません。どの国とも対等平等の友好関係を築き、独立国としての主権を守るというのが党の立場です。宗主国として米国を崇め従属を誓い続けることは私は保守的とも思いません。
日米安保条約第10条には「廃棄条項」があります。日本政府が条約の廃棄を求めれば米国の同意は必要ありません。日本共産党は国民のみなさんの合意を得た上で、この10条に基づき、米国による軍事的・経済的従属を日本にもたらしている安保条約を廃棄することを将来の展望としています。