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2021年3月アーカイブ

【犯罪被害者基本法の理念に則った支援を/衆院予算委員会第三分科会】

[活動報告]2021/03/02 更新
 2月26日に行った犯罪被害者等の支援の拡充を求めた私の予算分科会での質問について、秘書が詳しくまとめてくれましたので紹介いたします。
 犯罪被害者基本法の理念に則った支援を /衆院予算委員会第三分科会
 日本共産党の清水忠史議員は26日の予算委員会第三分科会で、犯罪被害者の方々が十分な経済的支援を受けられていない実態を紹介し、犯罪被害者基本農の理念に則った支援策の充実を求めました。
 清水氏は、犯罪被害者基本法(2004年)では、犯罪被害者等は個人の尊厳にふさわしい処遇が保障される権利が定められているものの、犯罪被害の当事者や遺族の方々は、加害者が損害賠償責任を果たしていないため泣き寝入りを迫られ苦しい状況に置かれていると指摘。
 犯罪被害者や遺族が立ち直り、平穏な生活を取り戻すまでの経済的支援を目的とした「犯罪被害給付制度」の2019年度実績では、遺族給付金の平均額が約613万円とあまりにも低く、若年層は最高でも360万円しか給付されない。わずかな給付金で家族を失った悲しみを埋め、平穏な生活を取り戻すことができるのかと迫りました。     
 清水氏は、支給額を大きく引き下げている要因は、勤労収入がなく扶養親族のいない若年層ほどわずかな額にとどまる算定基準と親族間犯罪を原則不支給としている規定を指摘し見直しを求めました。
 さらに清水氏は、親族間犯罪の裁定にあたり、確定判決で記された事実が、公安委員会の裁定では否定されていることに対し説明を求めました。警察庁の堀誠司長官官房審議会は「個別の案件には答えられない」として答弁をしませんでした。
 清水氏は、国による賠償金の立替払制度の創設を訴えている犯罪被害者や遺族らの声を紹介し、基本法の理念に則った支援を進めて行くべきだと求めました。
 上川陽子法務大臣は、「不断の見直しをおこないながら更なる推進と制度の充実に努めていく」と答弁。犯罪被害の当事者や遺族の方々と会って声を聞いてほしいとの要望に対し、上川大臣は「ぜひお会いさせていただきます」と答えました。
 
 

金融所得の課税強めよ 清水氏、消費税減税求める 衆院財金委(204-衆-財務金融委員会2021/2/26)

[国会質問データ]2021/03/01 更新

 日本共産党の清水忠史議員は26日の衆院財務金融委員会で、所得税法等改定案に関連して、資産格差の是正にむけた税制改正を求め、消費税減税が必要だと主張しました。

 清水氏は、所得1億円を境に富裕層ほど負担が軽くなる所得税の現状について「累進性に反している。高所得者の税負担引き上げが重要だ」と指摘。金融所得課税の強化を求めました。麻生太郎財務相は「総合的なことを考えないと」としつつ来年度以降に検討すると述べました。

 清水氏は、野村総合研究所の資料を引用し、金融資産1億円以上の富裕層の総金融資産が第2次安倍政権発足後の2013年以降増え続け、金融資産5億円以上の超富裕層は19年までに資産を97兆円まで増やしていると指摘。安倍政権の経済政策「アベノミクス」が富裕層に恩恵をもたらした一方、低所得者ほど負担の重い消費税増税で「資産格差が拡大している」と批判しました。

 また清水氏は、コロナ禍で地方税を滞納した失業者に対し過剰な取り立てが横行している問題で、運用の改善を要求。給料といった「差押禁止債権」が銀行に振り込まれた場合、差し押さえないとした最新の和解内容を示し、地方自治体に徹底するよう求めました。総務省の川窪俊広審議官は「実質的に『差押禁止』のものを差し押さえるべきではないとの立場で今後も対応していきたい」と述べました。(2021/2/27赤旗)

議事録 204-財務金融7号

配布資料 20210226配付資料

業者への対応柔軟に 持続化給付金 清水氏が指摘 衆院財金委(204-衆-財務金融委員会2021/2/24)

[国会質問データ]2021/03/01 更新

 日本共産党の清水忠史議員は2月24日の衆院財務金融委員会で、持続化給付金の申請で現金商売をする業者に口座取引の証拠書類(通帳のコピー)の提供を求めている問題について、同給付金の申請者に通帳のコピー提出を求めていることが、現金取引が主な中小業者への支給を結果的に拒んでいると指摘。電気などの公共料金の引き落としや支払いの領収書でも認めるよう求めました。

 経済産業省の長坂康正副大臣は「公共料金の屋号宛ての請求書、その引き落としや振り込みが分かる通帳の写し、利用明細の組み合わせでも認める」と答弁。清水氏は、50年も広島県でお好み焼き屋を経営する女性は現金取引での仕入れしかないため、コロナ禍で売り上げは減っても給付金を受けられない事例を紹介。事業実態が確認できる業者への柔軟な対応を求めました。(2021/3/1赤旗)

会議録 204-財務金融6号②

配布資料 20210224財金配布資料

国債発行の常態化も 清水議員、特例公債法案に指摘 衆院財金委(204-衆-財務金融委員会2021/2/24)

[国会質問データ]2021/03/01 更新

日本共産党の清水忠史議員は24日の衆院財務金融委員会で、国の借金にあたる赤字国債を今後5年間発行できる特例公債法改定案と、コロナ禍における納税猶予制度について質問しました。

 特例公債法改定案をめぐり清水氏は、1975年に大平正芳蔵相(当時)が赤字国債の発行を「異例のこと」と述べた点を挙げ、異例が常態化している現状を問題視。「財政規律を保つための最低限の措置として単年度の発行に限定したことが非常に大事だ」と指摘しました。

 清水氏は、22日の参考人質疑で群馬大学の山田博文名誉教授が「国債が累積し、結果的に国民生活関連予算を圧迫する」と指摘したことに触れて、麻生太郎財務相の認識を質問。麻生財務相は複数年度にわたる赤字国債発行は「安定的に財政運営を確保する観点から必要」と居直りました。

 清水氏は、昨年導入された新型コロナ対策としての納税猶予の特例措置が終了した件で、実績について質問。国税庁等の答弁で、12月末現在で国税と地方税の適用が53万件で約1兆6千億円に及び、年金保険料などを含めると約2兆5千億円の適用が明らかとなりました。

 清水氏は、今年度分と合わせて納付するのは困難だ、少なくともコロナ特例の要件で既存の猶予制度を適用させるべきだと主張。国税庁の鑓水洋次長は特例猶予制度の要件を満たす方としつつも「基本的に既存の猶予制度を利用できるよう柔軟に対応する」と答弁。「すでに特例猶予を受けている納税者に対し納付期限がくる前に個別に連絡し、コロナで納税困難な場合は既存の猶予制度を案内する」と述べました。(2021/2/25赤旗)

 

会議録 204-財務金融6号

配布資料 20210224財金配布資料

【犯罪被害者等の支援拡大を】

[活動報告]2021/03/01 更新
 2月26日、予算委委員会第三分科会で、凶悪重大事件の被害者や遺族に対する経済的支援が不十分である実態を取り上げ、犯罪被害給付制度の充実を求めました。
 被害者等の多くは加害者からの賠償金が支払われず泣き寝入りを迫られています。被害者や遺族が立ち直り平穏な生活を取り戻すための国の給付金は低額であり、改善が求められています。
 私は、法務省及び警察庁に対し、犯罪被害の当事者やご遺族からお聞きした今も悲惨な実態を突きつけ、犯罪被害者等基本法の理念に沿った支援の拡充を求めました。
これまでも犯罪被害者支援に取り組んできた上川陽子法務大臣は、「不断の見直しが必要」と述べ、私が話を伺った被害者やご遺族と会って話を聞いて欲しいと要望すると、「会います」と約束してくれました。(2021/2/27記)