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2018年11月アーカイブ

最大の反撃は赤旗の読者拡大!

[活動報告]2018/11/30 更新

技能実習生の過酷な実態を改善しないまま、外国人材を拡大する入管法改定案が衆議院本会議で強行採決されました。論点が山積であるにも関わらず、総理の外遊日程に合わせて採決を急ぐなどあまりにも常軌を逸した国会運営です。

なお、維新は自公とともに法案に賛成し、山下法務大臣の不信任案には反対しました。毒を食らわば皿まで、一連托生、下駄の雪。民主政治をないがしろにする安倍内閣と自民党にどこまでもすがりつく維新政治の姿がここにあります。

ここで私たちは、「ああ、またか…」とあきらめてはいけません。強行採決に抗議し、悪法の廃案を目指して声をあげ続けることが大切です。

今日28日は朝から福島区で支部の方と一緒に支持者を訪問。「暴走続ける安倍政権を終わらせるために選挙で決着をつけなくてはなりません。ぜひ、赤旗を読んで応援してください」と訴えて三人の方に日曜版を購読してもらうことができました。

午後からも福島区で山田みのり市会候補と一緒に地域のつどいに参加し、暮らしと平和を守るために選挙で勝たせてくださいと支持を呼びかけました。

夕方からは、京橋駅コンコースでカジノ反対大阪ネットワークのみなさんと定例の宣伝に立ちました。私からは、「万博の理念に反対するものではありませんが、2025年大阪万博はカジノ賭博と一体です。災害の危険が伴う夢洲を会場にして巨大開発を進めようとしているのです。これだけ大阪府民の暮らしが大変なときにカジノ万博に巨額の税金を投入していいのでしょうか」と訴えました。

シール投票には「カジノはあかん!」と言って宣伝隊に駆け寄り、アンケートボードの反対枠にシールを貼ってくれる人が続きました。署名も44筆集まりました。

夜は堺市の憲法共同センターで国会報告を務めました。この間、ご好評をいただいている電気紙芝居(パワーポイント)を使って、緊迫する国会情勢とたたかいの展望について報告しました。

安倍政権は、悪法を次から次へと出して目先を変えることで国民に悪政そのものを忘れさせ、数の力で押し切ることにより政治変革をあきらめさせ、国民同士を分断する手法で延命を図ってきました。

最大の反撃は、悪事を忘れず、決してあきらめず、団結して立ち向かうことです。沖縄のように全国でたたかうことです。

そして、国会の状況をつぶさに報じ、日本共産党の役割と、市民と野党の共闘の広がりを国民の目線で伝える「しんぶん赤旗」の読者を増やすことが、決定的に重要になっていると思います。

党中央委員会の書記局も、地方議員と候補者へ「拡大タイムをとって奮闘を」と呼びかけました。私もこれに正面から応えて、赤旗読者の拡大にいっそう取り組んでいきます。

【奈良赤レンガFESTIVAL】

[活動報告]2018/11/27 更新

明治五大監獄のひとつ、旧奈良少年刑務所で奈良赤レンガFESTIVALが開かれ24日、見学してきました。3日間で2万人以上の来場者が見込まれるほどの盛況ぶりでした。

1908年(明治41年)に建てられた旧奈良監獄は、その後、少年刑務所として運用されてきました。矯正施設としては珍しく、地域からも親しまれてきました。当時のまま残る美しい煉瓦建築の刑務所を取り壊すのではなく保存して欲しいという運動が広がりました。昨年には重要文化財指定を受け保存が決まり、今後は建物を活用して、世界でも珍しい監獄ホテルを含む商業施設として生まれ変わることになります。

服役中の少年たちに詩の授業を行なっていた寮美千子さんが、奈良少年刑務所を綴った新刊の即売会をされていました。

かつて、天理教の教祖や、戦前の治安維持法犠牲者も収監されていた旧奈良監獄。来年10月に開設予定の行刑資料館には、矯正教育の内容や、思想犯が収容されてきた歴史などについて展示して欲しいという声が出されています。

引き続き、地域に親しまれる施設として保存されることを望みます。

大阪万博開催決定についての考察

[活動報告]2018/11/26 更新

2025年万博の開催地が大阪に決定しました。1970年以来、二度目の大阪での開催となります。テレビやネット上では開催を喜ぶ報道がなされています。しかし、私は大阪府民として手放しで喜ぶことができません。以下、四つの観点からその理由を書きたいと思います。

(巨額の税金投入は認められない)
万博の開催期間は半年です。そのためにどれだけの税金が投じられるのかということについて、しっかりチェックしていくことが必要です。大阪湾に浮かぶ人工島の夢洲が会場となる場合、地下鉄の延伸などに巨額の費用が見込まれます。大阪市のベイエリア開発では巨額の借金を生み出してきた苦い過去があります。この間、福祉や住民サービスが削減されて来た大阪において、万博整備費に税金を投入する際には、府民・市民との合意が欠かせません。

(災害に弱い夢洲でよいのか)
また、災害に弱い夢洲でよいのかという問題です。台風21号によって、関西空港は高潮被害に見舞われ、滑走路や地下の電源施設が水没し、運用できなくなりました。この日、同じ人工島である夢洲でも、護岸が崩れ、コンテナヤードのクレーンが倒壊するなどの被害が出ています。地震による津波や液状化などへの心配も尽きません。果たして夢洲を会場とすることで、3000万人と見込まれる来場者の安全を守ることができるのか、これは検証されるべきでしょう。また、夢洲は大阪市のゴミの最終処分地であることから、万博開催期間中とその後のゴミ処分のあり方について、見通しを示すことも行政の責任です。

(カジノありきは許されない)
そして、何よりもカジノとは切り離すということです。大阪府と大阪市は、万博開催の前年である2024年にカジノIRの整備を同じ夢洲で行う計画を進めています。カジノは賭博であり、ギャンブル依存症の拡大や治安の乱れ、暴力団などの反社会的組織の暗躍など、懸念がつきまといます。なによりも、多くの大阪府民はカジノ誘致に反対しているのです。

「カジノと万博はセットである」という、私たちの批判に対し、国も大阪府・市も、それぞれ別物だと主張してきました。ならば大阪万博は夢洲での開催にこだわる必要はありません。カジノ誘致はきっぱり断念するべきです。

(大切なのは府民のくらし)
大阪府は全国平均に比べても、府内総生産、可処分所得が落ち込んでいます。高齢者の健康寿命は全国下位です。中小企業支援は削られ、国保料や介護保険料の値上げて苦しい思いをしています。一過性のイベントである万博の陰で、府民の暮らしと営業が置いてけぼりをくらうのでは意味がありません。そのことについて監視の目を光らせていきたいと思います。

以上、私の個人的な思いを綴らせていただきました。これからもみなさんと力を合わせて、住みよい明日の大阪を取り戻すために頑張ります。

(写真は議員時代にカジノ万博を批判する清水ただし)