14日、主催者からご案内をいただき、国会内で開かれた「共に死刑を考える国際シンポジウム」に参加しました。
48年間も拘禁された後、釈放された元死刑囚の袴田巌さんの姉である袴田秀子さんも出席され、巌さんの近況を語るとともに、冤罪事件がある以上、死刑制度はなくしてほしいと述べられました。
また、戦後死刑囚第一号となり、無実を訴えたまま刑が執行された福岡事件・西武雄氏の記録映像が、生命山シュバイツァー寺の古川龍樹さんによって紹介されました。
今月開かれた日弁連の人権擁護大会では初めて死刑制度の廃止が宣言されました。採決の際、棄権や反対された弁護士も多数おられたとのこと。被害者の遺族感情を思えば死刑制度の存置はやむを得ないという意見も理解できます。
さて、世界の流れを見てみると、死刑制度を廃止しているか、執行停止をしている国が大勢です。また、仮釈放の許されない終身刑を用いている国も多いのが現状です。
日本共産党は、できるだけ早く死刑制度をなくすことを求めています。私自身も、死刑制度の廃止とともにそれに変わる刑罰の創設や、被害者遺族へのサポート体制の強化などが必要だと考えています。
何れにしても、賛否が分かれる重大な問題だけに、死刑制度の存廃については国民的な議論をしっかり深めていくことが大切だと思います。