月別アーカイブ

2016年2月アーカイブ

コータロー議員と厚労省に申し入れ・・住吉市民病院(大阪)

[活動報告]2016/02/26 更新

2月26日、たつみコータロー参議院議員とともに厚生労働省を訪れ、大阪市立住吉市民病院の廃止に伴う大阪府の「病院再編計画案」に国が同意しないことを求める申し入れを行いました。神田裕二医政局長らが対応しました。

大阪市住之江区にある住吉市民病院は、これまで大阪市南部医療圏の小児・周産期医療で中核的な役割を担ってきました。ところが、2011年、橋下前大阪市長が「二重行政の解消」を名目に、住民合意をはからず、住吉市民病院を廃止して府立急性期・総合医療センターへの統合を決めたのです。

地元の医師会や、大阪府医療審議会からも医師の確保が本当にできるのかと疑問と反対の声があがっており、住民の間ではこの間7万筆もの反対署名が集められました。そもそも、「病院再編計画案」に地元の医療審議会から反対意見が付されること自体が異常なのです。

コータロー議員は大阪府と厚労省のやり取りの内容を質問主意書で要求したものの、出てきた資料が黒塗りだらけだったことを指摘しながら、「国民に知られたくないようなやり取りをしているというのか。住民の理解が得られていない再編計画は、住吉市民病院がこれまで担っていた地域の医療水準を後退させ、住民の命と健康を危険にさらすことになる。このような大阪府の計画に国が同意することは、将来に重大な禍根を残すことになるので、絶対に同意しないように」と強く求めました。

私からも、「全国の産科医ひとりあたりの年間分娩数は平均117件だ。「再編計画案」によると、市民病院跡地に誘致される新民間病院の予定分娩数は産科医3名で600件以上とある。こんなずさんな計画でいいのか。そもそもその3人の産科医の確保さえ怪しい。そうした内容についても精査が必要だし、書面だけをみて判断するのではなく、実際に現場へ大臣に視察してもらい、住民の声をきいてほしい」と要望しました。

医政局長は、「申し入れ書にも分娩予定数や産科医の確保についての指摘がなされているので、そのあたりも精査してまいりたい」と述べました。

引き続き、地元のみなさんとチカラをあわせて頑張ります。

「ゆきとどいた教育をもとめる全国署名」しっかりと受け止めました!

[活動報告]2016/02/26 更新

2月26日、「ゆきとどいた教育をもとめる全国署名」の提出行動に参加しました。大阪からもたくさんの署名が届けられました。この26年間に4億筆以上の願いが託されてきたにもかかわらず、政府の教育に対する予算は決して増えることはありませんでした。

大阪府では、橋下・松井両知事のもと、府立高校の学区制が廃止され、競争の激烈化と学校統廃合が推し進められてきました。特色が異なりそれぞれ歴史も成り立ちも違う府立大学と市立大学の統合などもってのほかです。国でも、大阪府でも、教育環境整備のために、必要な財源を確保することは当然であり、そうした声をきかない乱暴なやり方を許してはなりません。

本日までに託していただいたみなさんからの署名の重みをしっかりと受け止めながら、引き続きがんばります。

「在宅医療」について大阪府保険医協会さんのお話を聞く

[活動報告]2016/02/25 更新

昨日、大阪府保険医協会が事務所にお見えになりました。今回、要望いただいたのは在宅医療における担い手問題などについてです。

政府による「入院から在宅へ」の医療政策の中、在宅医療のニーズが急増することが推計されています。しかし、地域によっては新規開業が少なく、開業医の高齢化が進むなど、在宅医療に取り組む医療機関の減少が懸念されています。

2025年には1日あたり16万人もの在宅医療が必要とされていますが、本当に対応できるのか疑問の声があがっているのです。

保険医協会のみなさんは、このままでは、結局、入院できないひとの医療が放置されてしまうことになると指摘し、国と府が患者の実態や貧困問題について把握する必要性や、在宅医療に対応する医師の確保や診療報酬の改善にとりくむべきだと要望されました。

大阪府の実情もしっかりつかみ、要求実現へ取り組んでまいります。

TPPは撤回へ!さらに運動を広げましょう!

[活動報告]2016/02/25 更新

「TPPによる医療破壊を許さない緊急行動」出席しました。ここでは企業が国を訴えるISDS条項は極めて問題であることが明らかになりました。

過去のISDS紛争のケースを見ても、企業や投資家側は自らが不利益を被ったと思えば、どのような条件をもクリアして相手国を訴えてきたからです。

今年に入ってからも、テキサス州でのパイプライン建設をめぐり、カナダの企業がアメリカをうったえる事案が起きています。

日本がTPP参加国の企業から訴えられる可能性は極めて高いと言わなくてはなりません。国内法や判例との整合性についてどう整理するのかも未解決の分野です。

秘密交渉で進められてきたTPP協定ですが、今やその秘密を一番知っていた大臣はいなくなりました。アメリカの次期大統領候補らもTPPには否定的な発言をしています。

たたかいはこれからです。TPPの批准そのものを撤回させていく運動が大切です。

医療分野でも国益を損ねるTPPからは撤退を!

[活動報告]2016/02/25 更新

2月25日、保険で良い歯科医療の実現をと、大阪府歯科保険医協会の先生方が署名をお持ちになられました。また、患者負担を増大させる恐れの強い、TPP協定に反対してほしいとの要望も述べられました。

TPPにより、特許期間の延長やデータ保護期間の創設が認められれば、製薬会社の独占的利益を保障する一方で、安価な薬を提供するジェネリック薬企業の参入に新たな障壁をもたらすことにもなりかねません。

さらに、診断や治療・手術方法が特許対象となれば、特許権料の発生により、患者負担をいっそう増大させることになります。

農業だけでなく、医療分野でも国益を損ねるTPP協定からの撤退を求めて引き続き頑張ります。