8月4日からの3日間、広島で開かれた原水爆禁止2014世界大会に参加しました。国連軍縮問題担当上級代表のアンゲラ・ケインン氏ら18ヵ国75名の海外代表が参加。海外や国内における草の根の核兵器廃絶の運動の交流に感動と刺激を受け、来年のNPT再検討会議で、核兵器禁止条約の締結にむけて核保有国を包囲するべく、大阪からも100万筆の署名を携え、国連本部へ150人の代表団を送り込むための決意を新たにすることができました。
今回、僕は大阪原水協の副団長として任務にあたりました。最大の任務は初日の開会総会でのマイクパフォーマンスです。6500人が集うグリーンアリーナの檀上で代表団がお揃いのTシャツに身をまとう中、ピースチャレンジャー隊の親分(大阪原水協の小松事務局長どの)と掛け合いコントの披露です。往路の新幹線の中だけでの打ち合わせのため、即興の感はありましたが、代表団のみなさんの協力もあり、何とかやり遂げることができました。
5日の分科会では岩国基地の調査行動に参加。2500億円もの税金(思いやり予算)を使って沖合を埋め立て、新滑走路を建設。2010年から運用を開始しています。岩国基地の米軍(海兵隊)は朝鮮戦争をはじめ、アメリカがこれまでアジアで行ってきたすべての侵略・干渉戦争に出撃しています。まさしく殴り込み部隊です。現在も米軍再編計画にもとづき、新格納庫の建設が始まっており、愛宕山には米軍住宅の新設も計画されています。東北では現在も仮設住宅で暮らしている人が大勢いるのに、その大きさの何倍もの豪華な住宅を建てるというのですから怒りが治まりません。まさしく思いやる方向が間違っていると思います。
6日は午前8時からの平和祈念式典に参加。大勢の参列者とともに原爆が投下された8時15分、黙祷を捧げました。松井一実広島市長が、「平和宣言」を行い、2020年までの核兵器廃絶をめざし、「核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際世論を拡大します」と表明。さらに「日本国憲法の崇高な平和主義のもとで69年間、戦争をしなかった事実を重く受け止める必要があります」と述べました。
世界中で核兵器廃絶への機運と世論が高まる中、いつまでもアメリカの核の傘にしがみつく日本政府が来年のNPT再検討会議にむけて「被爆国」としてどのようなイニシアチブを発揮するのかが問われています。秘密保護法の強行、武器輸出解禁、集団的自衛権容認、原発再稼動など、国民の願いに反して「戦争する国づくり」をめざす安倍政権は、世界からいよいよ孤立し、国内でもその矛盾を耐えがたいものへとしています。
今こそ、被爆国の政党として、戦争に命をかけて反対を貫いた政党として、日本共産党の頑張りどきだと思います。来年のNPT再検討会議を成功させるために、僕自身もピースチャレンジャー隊の一人として、大阪の目標である、100万筆の核兵器廃絶アピール署名の達成をめざしてがんばります。そして、ニューヨークをめざします!