11月7日(月)、戦争中、日本軍の「慰安婦」として被害を受けた当事者や支援者のみなさんとの懇談会が国会内で開かれ、出席させていただきました。
インドネシアのチンダ・レンゲさん(84歳)とフィリピンのエスタリータ・バスバーニョ・ディさん(85歳)は、それぞれ10代のときに日本軍に拉致され強姦されました。そして慰安婦として戦争が終わるまで自由を奪われたというのです。
「日本兵に犯された汚れた娘とのレッテルを貼られて苦しんだ」「戦争が終わってからは仕事もできず、今日までお菓子をつくって生計を立ててきました。でもそれも限界です」というお話には胸が詰まりました。
韓国の李容洙さん(87歳)は、「私が強制連行の生き証人です」と述べられ、日本政府に対して公式な謝罪と再発防止を要求。決してお金のためではなく、名誉と尊厳の回復を求めて声を上げてきたと、熱く思いを語られました。さらに慰安婦の願いに正面から応えようとしない安倍総理に対して「交代させてもらいたい」とも。当事者が置き去りにされた日韓合意は受け入れられませんと述べられました。
私からは、日本軍慰安婦として被害を受けたみなさんに心からのお見舞いと日本までお越しくださったことへのお礼を申し上げました。そして、この間アイドルグループがナチスの軍服を想起させる衣装をまとい人権団体から抗議を受けた問題に触れ、「決して彼女たち自身が戦争に対して無反省なのではありません。若い世代に慰安婦問題を含む戦争の歴史的事実について、教育にもいかしていくことがとても大切だと考えています」と述べ、侵略戦争を美化する風潮をつくりだし、再び戦争できる国にしようとしている安倍政権を批判しました。
さらに、日本共産党が命がけで侵略戦争と植民地支配に反対してきた歴史を紹介し、「慰安婦問題は韓国だけではなくアジア全体で起こった被害であり、その全面的な解決が必要であることは当然です」と、これからも力を尽くす決意を述べました。
高齢化する元慰安婦やそれを支えるみなさんの合言葉は「一日も早く」です。元慰安婦のみなさん自身が納得のできる解決まで、私もいっそう歴史を学び、被害者の声を受け止め、発信していきたいと思います。