大阪革新懇主催のシンポで縦横に語る
6月1日、大阪革新懇主催のシンポジウム、「明日の日本 どうなる、どうする」が開かれ、清水ただしもパネリストの一人として参加させていただきました。前半のテーマは大阪都構想や橋下市長の暴言問題について。
この問題を語りだすとトランス状態になってしまう(笑)という立命館大学の森裕之教授は、大阪都構想の矛盾点をリアルに告発し、自治体破壊を食い止めるためにも秋の堺市長選挙の結果がきわめて重要だと問題提起されました。
大阪YWCA会長の小澤裕子さんは「あの人は自分の価値観を一般化する人」と痛烈に橋下市長を批判。文楽などの補助金カットは大阪の文化や街を台無しにしてしまうとお話されました。
後半、憲法と民主主義が…テーマに。帝塚山学院大学の薬師院仁志教授は「憲法9条を変えさせてはいけないことはもちろんだが、仮に改憲勢力に変えられたとしても絶対に戦争を起こしてはいけない」と発言。フランスとの選挙制度の違いも紹介され、民主的な議会になっていない日本の現状をするどく告発しました。
小澤さんも「憲法を日常の会話の中で語れる情勢になっていることは重要」と、9条を大切に思う立場から発言。「大人の社会科」の授業も担当される小澤さんは、諸外国なみに近代史を学ぶことが大切だとも話されました。
「憲法、原発、基地問題などで、選挙での革新勢力の大同団結が必要ではないか」という会場から出された質問に対し、私から「首長選挙などではこの間も共同を大切にしてきました。しかし国政での共同は、政策協定と選挙協定が前提となります。例えば安保条約の是非についても一致して共同できる政党が今は存在しないということが現実です」とお答えさせていただきました。
さらに「沖縄では選挙協力が実現している。日本共産党は国政でも共同を模索してほしい」との意見が出されました。「確かに沖縄では地域政党である沖縄社会大衆党と選挙協力が実現できましたが、80年の社公合意以降、国政政党間での共同は困難になっていますよね。2006年に憲法改悪に抗する共同の申し入れを社民党に行った際にも返事がありませんでした。脱原発基本法でもわざわざ期限を設定し私たちが共同できない条件をむこうからつくっているのです」と私から事実を紹介させていただきました。
改憲勢力が国会で多数を占める中、暴走を食い止めるために反対する勢力の結集を思う気持ちは十分理解できますが、政党の組み合わせから出発するのではなく、暮らし・民主主義・平和の革新共同目標を実現するために先頭に立つ日本共産党が大きくなることが、広範な保守・無党派の方との共同を広げるためにも重要だと思います。
あっという間の3時間。コーディネーターの藤永のぶよさんもご苦労なさったことだと思います。しかし、とても充実した内容になりました。60年代生まれのパネリストばかりでしたが、よい緊張感を持って楽しみながら話すことができました。
次回以降もお声がかかれば喜んで参加したいと思います。