【住民投票を終えて ③】
投票日の午後8時すぎ、私は自宅に戻りカレーライスを食べていました。昼食をとったあと、何も食べていなかったので腹ごしらえをしようと。
開票速報を伝えるニュースは午後9時からだと承知していたため、何気なくテレビを見ていたところ、出口調査の結果を伝えるニュースが流れました。
「あれ?反対勝ってる?」と妻がおもむろにつぶやきました。よく見ると確かに棒グラフは反対を示す赤の方が微妙に長い。?!NHKだけでなく、MBSのネットニュースでも同様の出口調査でした。「ほんまや!勝ってるんかな?!」と興奮する私。しかし、まだ誤差の範囲です。5年前の出口調査では賛成が多かったにもかかわらず、結果は逆になったことを忘れてはいけません。
油断することなく、午後9時過ぎに大阪市をよくする会、明るい民主府政をすつる会の記者会見会場に到着しました。大阪市を守るためにいっしょに頑張った仲間や、報道陣とともに、刻々と開票が進むテレビの画面を見守っていました。
序盤は賛成票がリード。開票率が上がってもその差はなかなか縮まりません。比較的賛成が多いと伝えられていた市内北部から開票は進んでいたので、まだ望みはあると信じていました。それでも途中、一万票の差がつけられた時には、正直負けも覚悟しました。
午後10時40分過ぎ、テレビ画面に「反対多数確実」と示され、みんなで歓喜をあげました。一気に緊張が解けました。テレビの討論会等で茶の間に共感を広げた山中智子さん、そしてビジョンカーで連日訴えたたつみコータローさんらと抱き合って喜びあいました。
住民投票の勝利で、何とか大阪市の廃止を阻止することができました。しかし、このことによって市民は真っ二つに分断されてしまい、傷つけられてしまいました。このまま終わらせてはいけません。