【アイスモナカと消費税】
9日、大阪市中央区で開かれた、中小企業団体大阪大会に各党代表とともに出席しました。様々な要求が記された決議文などを各党代表が受け取り、所感を述べる場面がありました。
自民党と公明党の代表から、まるで他人事のように「来月から消費税が上がりますが」という言葉が発せられたことに憤りを覚えました。「私たちは来月から消費税を上げますが」と言った方が適当でしょう。中小企業を応援する立場であれば、真っ先にやるべきことは消費税増税の中止でしょう。
私からの発言は概ね以下の通りです。
「かつて、これだけの不況下で増税したことはありません。経済の指標を示す数値はどれも下落し、賃金も上がっていません。消費者心理も悪化傾向が続いており、駆け込み需要さえ発生しない状況です。10%への引き上げは、消費税を価格に転嫁することができない多くの中止企業にさらなる打撃を加えることになります。増税は中止するべきであり、日本共産党は最後まで諦めずに増税の中止を求めていきます。また、インボイス制度が導入されると、事務作業が煩雑になることに加え、多くの免税業者が商取引から排除される可能性が高まることになり、これもやめるべきです。景気回復には内需拡大が必要であり、その決め手は賃上げと公共投資だと考えます。カジノ誘致のための巨大開発などには反対しますが、災害対策などの公共事業は増やすべきだと考えます。また、賃上げについては、個々の企業任せにするつもりはありません。欧米で成功している通り、社会保険料の軽減や福祉厚生費に対する補助の拡充などを通じて、中小企業支援と一体に行うことを提案しています。今日は経産省と大阪府の方もお越しです。ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、またIT導入補助金などの採択率を上げるために予算の拡充を求めていきます。そして、大阪府が廃止した中小企業団体中央会への補助金の復活を求めます。47都道府県の中で廃止したのは大阪府だけであり、これは恥ずべきことだと思います。本日、お受け取りした決議文、宣言文、アピール文につきましては、いつものように日本共産党大阪府委員会として後日、回答を持参させていただくことをお約束いたします。これからも野村会長中心に、中小企業団体の皆様のご商売のご隆盛を祈念しまして、ご挨拶とさせていただきます。」
会場を出て、馴染みの喫茶店「ゼー六」さんに立ち寄りました。ゼー六さんの売りは一個100円のアイスモナカです。持ち帰るときは保温のために新聞紙で包んでくれるのが特徴的なスタイルです。
「うちのアイスモナカは100円で定着してますから値上げは難しいですわ」とご主人。私がモナカの中のアイスの量を減らしたりして対応されるんですか?」と冗談交じりに伺うと、「そんなことしたら味全体のバランスが変わってしまうからできませんわ」と。持ち帰り用に表で買ったアイスモナカを店内に持ち込んで食べたら税率どないなんねんやろうなと、苦笑いしながら消費税増税問題についてお話させていただきました。
キャッシレス決済によるポイント還元もややこしく、しかも期間限定。プレミアム付き商品券についても、どこで使えるのか、いつまで有効なのか、自治体によって対応はバラバラです。安倍政権はどこまで中小企業をいじめるつもりか。
やはり10%は中止させるしかないと確信。諦めることなく、とことん増税中止を求めて頑張る決意です。(2019/9/10記)