活動報告

【奈良赤レンガFESTIVAL】

[活動報告]2018/11/27 更新

明治五大監獄のひとつ、旧奈良少年刑務所で奈良赤レンガFESTIVALが開かれ24日、見学してきました。3日間で2万人以上の来場者が見込まれるほどの盛況ぶりでした。

1908年(明治41年)に建てられた旧奈良監獄は、その後、少年刑務所として運用されてきました。矯正施設としては珍しく、地域からも親しまれてきました。当時のまま残る美しい煉瓦建築の刑務所を取り壊すのではなく保存して欲しいという運動が広がりました。昨年には重要文化財指定を受け保存が決まり、今後は建物を活用して、世界でも珍しい監獄ホテルを含む商業施設として生まれ変わることになります。

服役中の少年たちに詩の授業を行なっていた寮美千子さんが、奈良少年刑務所を綴った新刊の即売会をされていました。

かつて、天理教の教祖や、戦前の治安維持法犠牲者も収監されていた旧奈良監獄。来年10月に開設予定の行刑資料館には、矯正教育の内容や、思想犯が収容されてきた歴史などについて展示して欲しいという声が出されています。

引き続き、地域に親しまれる施設として保存されることを望みます。