活動報告

鹿たちも風光明媚な奈良公園の景観保持を願っているでしょう

[活動報告]2017/04/12 更新

名勝として文化財指定されている奈良公園内に、県が高級ホテルを建設しようとしていることについて地域住民が反対の声をあげています。12日の国土交通委員会で都市緑地法改定案の審議の中でこの問題を取り上げました。

画像に含まれている可能性があるもの:1人

画像に含まれている可能性があるもの:1人、座ってる

都市公園内にカフェやレストラン、コンビニなど、集客施設を設置する際には、公園利用者や地域住民のニーズを踏まえながら設置・管理することが望ましいと答えた石井国土交通大臣ですが、都市公園法の中には直接住民の意見を汲み取る仕組みがありません。

このことが全国の都市公園で住民の不安や行政への不満を招いていることを資料で明らかにしました。

画像に含まれている可能性があるもの:テキスト

奈良県では、荒井知事が地域住民の申し入れや反対を求める署名運動を受けてもなお、公園内でホテルを建設することに規制は受けないのだと開き直り、建設計画を進めている傲慢な姿勢を批判し、国として指導せよと求めました。

奈良公園は広大な地域にまたがり、貴重な歴史的文化遺産を包蔵する東大寺、興福寺、春日大社、国立博物館、正倉院などが、雄大で豊かな緑と調和している素晴らしい公園です。

トップダウンで開発を進める県に対して、アウトドア用品「モンベル」会長の辰野勇さんが住民の先頭に立つなど、幅広い反対運動となっています。

若草山にモノレールの建設を断念させた住民パワーで、住民の声を聞き取り入れない荒井知事のホテル計画を追い詰めていくことが求められています。

奈良の代名詞である大仏や鹿たちも、きっと風光明媚な奈良公園の景観保持を願い、開発計画に眉をひそめているはずです。