巨大開発目的のカジノ万博やめよ!
おんぶに、だっこに、肩ぐるまーーーまさしくカジノ頼みの万博招致であることが明らかになりました。本日の予算委員会第7分科会(経産省)にて、安倍内閣が正式立候補を検討している2025年国際博覧会について質問しました。
この間、松井知事と吉村大阪市長は、大阪湾に浮かぶ人工島の夢洲にカジノIRと万博の誘致を目指し、政府や経済界に働きかけてきました。しかし、カジノ賭博については、今でも国民の批判が強く、万博についても決して機運が高まっているとは言えません。
夢洲は地震の際の液状化や津波被害が懸念されています。東日本大震災で被災した咲洲のWTCのような被害が絶対に起こらないと言い切れるのでしょうか。
また、夢洲への地下鉄工事には540億円もかかり、関連事業費は膨大なものとなります。経済界も万博の開催をカジノIRとセットで誘致するしかないと狙いを隠していません。
単独で誘致することができないような万博に何の魅力があるというのでしょうか。私がカジノ頼みの万博を批判すると、あくまでもカジノIRと万博は関係ないと言い張る世耕弘成経産大臣。
だったら、わざわざ半年間の開催のために、防災上問題があり、地下鉄工事などの巨大開発を伴う無人島の夢洲を会場にすることをこだわるのでしょうか。
開催の是非はともかく、本気で招致に取り組むのであれば、万博公園があります。今でも十分な敷地があり、かつてのシンボルであった太陽の塔も健在です。服部緑地や大泉緑地なども候補となるのではないでしょうか。
結局は開発が狙いなのです。カジノIRと万博誘致は一体不可分です。カジノで言えば、実施法はまだ成立しておらず、大阪にカジノを設置するためには政府による区域指定も必要です。カジノと万博―――それぞれを抱き合わせにして府民・市民の税金を、財界奉仕の巨大開発につぎ込むだけの話です。
かつて、維新の会は選挙の時に「過去に戻るのか、前に進むのか」と叫びましたが、前に進むどころか巨額の負債を生みだしたベイエリア開発を、夢よもう一度と繰り返そうとしているだけです。彼らこそ、古い政治の推進勢力です。
国際博覧会の理念は人類の進歩と将来への展望を示すことです。カジノ万博がその理念にかなうはずがありません。岡本太郎さんも草葉の陰で嘆いておられるのではないでしょうか。
税金使ってゼネコン奉仕、後は野となれ山となれ。このような不純な動機のもとで、経産省あげて万博の招致活動に取り組むなど許せません。全国に比べてもとりわけ閉塞感の強い大阪の経済をよくするため、中小企業支援を強化せよと求めました。