北海道の鉄路の状況を視察・・・その①
21日、畠山和也衆議院議員、真下紀子道議、佐野弘美道議らとともに、JR北海道が単独では維持が困難としている路線のひとつである留萌線の視察を行いました。留萌駅から先の増毛駅まではすでに廃線となりっており、運賃表からも駅名は消えていました。
深川駅から留萌駅までは約50㎞です。留萌線の輸送密度は200人。一両あたりの乗客は11人の計算になります。JR北海道は輸送密度200人未満の線区の維持が困難だとしているのですが、深川駅ではエレベーターの設置が決まったばかりです。地元からは不安と怒りの声が上がっています。
沼田町では橋場守町会議員の案内を受け、金平嘉則町長と和やかに懇談。JR留萌線の存廃問題はひとつの町だけの問題ではなく国や道が役割を果たしてほしいとお話されていました。ちなみに橋場守さんは86歳。現役の議員として元気いっぱい活動されている姿に触れ、私たちも感動をいただきました。
その後は浦臼町へ。最終電車の発車時刻が午前9時40分。日本一終電の早い駅として知られる新十津川駅。そこから札幌駅までを結ぶ札沼線の一部(北海道医療大学〜新十津川)もJR北海道が単独での維持が困難だとしています。
その線区内にある浦臼町の斉藤純雄町長と懇談しました。ここでも通学への支障が懸念されています。北海道浦臼町の人口は約2,000人です。札沼線が廃止されることによっていっそう人口流出が進むことも考えられます。
地元で長年農業を営んで来られた方のお宅を訪ね、お話を伺ってきました。
来年で分割民営化から30年を迎えるJR各社ですが、赤字を理由に不採算路線を切り捨てることが続けば、地域の経済や生活に多大な影響を与えることになります。町長さんたちの言われた通り、政府がこの30年間をしっかりと総括し、公共交通の将来像について責任あるビジョンを示していくことが求められていると思います。
この日の北海道は日中の気温が0度でしたが、地元の方に言わせると「今日は暖かい」というので少し驚きました。豪雪地帯では鉄軌道が欠かせないこともよく分かりました。明日も北海道で活動します。