百害あって一利なし! 「カジノ解禁推進法案」強行採決に先立ち質疑しました!
12月2日、衆議院内閣委員会において、カジノ解禁推進法案の採決が強行され、自民、維新などの賛成により可決しました。公明党は議員3名のうち2名が反対。衆議院大阪3区選出の佐藤茂樹議員が起立賛成しました。民進党は採決に抗議したうえで退席。日本共産党は池内さおり議員が堂々と反対討論を行いました。
採決に先立つ質疑で、私はカジノ法案提出者に対する質疑を担当しました。本日付の各紙社説を紹介し、いかに乱暴なやり方でカジノ法案が強行されようとしているかを厳しく批判。内閣委員長に対して関係大臣への質疑と参考人質疑を開くことをあらためて要求。
この間の世論調査では、IRに熱心といわれる大阪でさえ府民のカジノへの拒否感は強く、反対は52%です(賛成は33%)。また、2025年大阪万博とカジノをセットで誘致しようとしていることを取り上げ、アクセス道路の費用など、大型開発で自治体と住民に負担を押し付けることがあってはならないと主張しました。
賭博が刑法で禁じられていることの重みを説き、ギャンブルを原因とする犯罪の多発状況や、ギャンブル依存症に画一的な治療法がないことなどを明らかにしたうえで、成立させるべきではないと主張。また、日本がすでに世界一のギャンブル大国であることを紹介し、既存のギャンブルに対する対策を講じることこそ急ぐべきであり、さらに依存症を増やすカジノを解禁するべきではないと追及しました。
法案提出者は、IRができることによって経済がよくなる、依存症対策もすすむと、根拠なく繰り返すばかりでした。賭博を合法化して成長戦略などあまりにおぞましい経済政策であり、美しいどころか「恥ずかしい国 ニッポン」になると批判しました。
賭博は他人を不幸に陥れることによって成り立つ産業です。経済対策というのであれば、誰も苦しむことのない、中小企業支援や社会保障の充実など健全なものはいくらでもあるはずです。カジノ賭博は百害あって一利なし。今国会での成立阻止へいっそう頑張ります。