活動報告

思想弾圧は絶対に許せない!福崎町で今何が?

[活動報告]2016/03/24 更新

政治家や政党の後援会が、後援会員に向けてニュースを届ける行為は「通常の内部行為」であり、公職選挙法に規定されるものではありません。

ところが、昨年12月に行われた兵庫県福崎町の町長選挙で、候補の後援会だよりを公職選挙法の文書違反として兵庫県警捜査二課と福崎署が告示直後から長期にわたり繰り返しの出頭要請、尾行、張り込み等の、不当な捜査を行い、著しい人権侵害が発生しています。

私は先日、福崎町を訪れ、実際に警察による違法な捜査によって被害を受けている方々からお話を伺ってきました。

刑事が町民宅を訪問して「内部資料」と明記されている後援会ニュースを示し、「あなたは後援会員か?」と憲法で保障されている思想や内心の自由に土足で踏み込むような聞き込みを行い、「後援会員でないというのであれば文書に署名をしてほしい」と警察権限の濫用が行われているのです。

私は、3月23日に開かれた法務委員会において、福崎町での警察による著しい人権侵害を告発。公職選挙法を所管する総務省の土屋副大臣を委員会に招へいし、副大臣自身が後援会ニュースを発行して会員に届けている事実も示し、組織内行為としての後援会活動の自由を明らかにした上で、警察庁に違法捜査をやめるよう厳しく求めました。

私が「刑事訴訟法に基づいて検察庁は警察の捜査の適正化を指導することができるはずだ。その責任を果たせ」と求めたところ、岩城法務大臣は、「個別の事件については差し控えたい」としながらも、人権侵害が行われている場合には、人権擁護局にて対応したいと答えました。

まるで戦前の特高警察のように、国民の思想や信条の自由、表現の自由を脅かす兵庫県警と福崎署の捜査に強い怒りを覚えます。与党、野党問わず他の委員からも「それはひどい」「本当にそんなことが行われているのか」と驚嘆の声が漏れるほどでした。

違法な捜査をやめさせること、被害を受けた町民に対して謝罪することを強く求めて質問を終えました。